“にはとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニハトリ
語句割合
41.7%
25.0%
13.9%
庭鳥11.1%
家禽2.8%
2.8%
鶏鳥2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯平うへい勘次かんじとのあひだ豫期よきしてごとひやゝがではあつたが、丁度ちやうど落付おちつかない藁屑わらくづあしいてはにはとり到頭たうとうつくるやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此頃このごろ空癖そらくせで空は低く鼠色ねずみいろくもり、あたりの樹木じゆもくからは虫噛むしばんだ青いまゝの木葉このはが絶え間なく落ちる。からすにはとり啼声なきごゑはと羽音はおとさはやかに力強くきこえる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
金の卵を産むにはとりを持つてゐるものは、何よりもまづその卵のすうを控へ目にさせなければとむかしの人も言つてゐた。
「そりやア、まことに御結構——お鳥さんのではなく、庭鳥にはとりの聲です」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
俺が朋輩の家禽にはとり牛馬うしうま夥伴なかまでは、日本産でも純粋種は大切だいじにして雑種はいやしんでおるさうだ。それ当然あたりまへの筈だのに、犬だけは雑種までが毛唐臭い顔付をしてけつかるは怪しからん咄だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
屋根が低くて広く見える街路みちには、西並にしなみの家の影が疎な鋸の歯の様に落ちて、処々に馬をはづした荷馬車が片寄せてある。にはとり幾群いくむれも幾群も、其下に出つ入りつこぼれた米を土埃ほこりの中にあさつてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
へえゝ豆をやるのはこれですか……はとがお辞儀じぎをしてますよ。近「なに豆をつてゐるんだ。梅「ちがつたのがりますね、あたまあかい。近「あれは鶏鳥にはとりだ……ま此方こつちへおで、こゝがおだうだ。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)