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雞
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にはとり
ふりがな文庫
“
雞
(
にはとり
)” の例文
繩
(
なは
)
には
注連
(
しめ
)
のやうに
刻
(
きざ
)
んだ
其
(
そ
)
の
赤
(
あか
)
や
青
(
あを
)
や
黄
(
き
)
の
紙
(
かみ
)
が一
杯
(
ぱい
)
にひら/\と
吊
(
つ
)
られてある。
彼等
(
かれら
)
は
昨日
(
きのふ
)
の
内
(
うち
)
に一
切
(
さい
)
の
粧飾
(
かざり
)
をして
雞
(
にはとり
)
の
鳴
(
な
)
くのを
待
(
ま
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
金の卵を産む
雞
(
にはとり
)
を持つてゐるものは、何よりもまづその卵の
数
(
すう
)
を控へ目にさせなければと
古
(
むかし
)
の人も言つてゐた。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
僕は
風呂
(
ふろ
)
へはひりに行つた。
彼是
(
かれこれ
)
午後の十一時だつた。風呂場の流しには青年が
一人
(
ひとり
)
、
手拭
(
てぬぐひ
)
を使はずに顔を洗つてゐた。それは毛を抜いた
雞
(
にはとり
)
のやうに
痩
(
や
)
せ衰へた青年だつた。
鵠沼雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いかにやせんと人々
佇立
(
たゝずみ
)
たるなかに、かの
老人
(
らうじん
)
よし/\
所為
(
しかた
)
こそあれとて、
若
(
わか
)
き
者
(
もの
)
どもをつれ
近
(
ちか
)
き村にいたりて
雞
(
にはとり
)
をかりあつめ、
雪頽
(
なだれ
)
の上にはなち
餌
(
ゑ
)
をあたえつゝおもふ処へあゆませけるに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
花によりそふ
雞
(
にはとり
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
雞
(
にはとり
)
げやんなそつちに
別
(
べつ
)
にして
有
(
あ
)
んだから
撒
(
ま
)
いてやんだらそつちのがにして
呉
(
く
)
ろつちつたのよ、
雞
(
にはとり
)
げなんざ
勿體
(
もつてい
)
ねえな、さうしたらいきなり
鐵火箸
(
かなひばし
)
で
俺
(
お
)
れこと
打
(
ぶ
)
つ
飛
(
と
)
ばして
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「お前達はそれでいゝかもしれないが——」牧師はそこらをあさりまはつてゐる
雞
(
にはとり
)
を見ながらいつた。「雞にしてみれば、さだめし迷惑至極だらうな、方々引ずりまはされるので。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
日を迎へむと
雞
(
にはとり
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼
(
かれ
)
はそれから
身體
(
からだ
)
が
固
(
かた
)
まるやうに
思
(
おも
)
ひながら、
疎
(
あら
)
い
白髮
(
しらが
)
の
梳
(
くしけづ
)
られるのをも、
微
(
かすか
)
に
感覺
(
かんかく
)
を
有
(
いう
)
した。
雞
(
にはとり
)
の
聲
(
こゑ
)
が
耳
(
みゝ
)
に
遠
(
とほ
)
く
聞
(
きこ
)
えて
消滅
(
せうめつ
)
するのを
知
(
し
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
遂
(
つひ
)
にうと/\と
成
(
な
)
つて
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
雞
部首:⾫
18画
“雞”を含む語句
雄雞
水雞
葉雞頭
雞卵
雞籠
呼雛籬外雞
雞冠
雞頭
牝雞
矮雞
雞豚
雞血石
雞肋
雞群
雞鳴
雞狗
雞犬
雞小屋
食雞良詩
名二社在雞列
...