“にわとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.4%
14.3%
家鶏6.3%
庭鳥3.6%
1.8%
養鶏0.9%
鶏鳥0.9%
𨿸0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草のごとく人をぎ、にわとりのごとく人をつぶし、乾鮭からさけのごとくしかばねを積んだのはこの塔である。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しばらくするとくまは、このときまで、まだ、うすぐらかたすみにじっとしているにわとりほういて、
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
にわとりの歩いている村の道を、二、三人物食いながら来かかる子供を見て、わたくしは土地の名と海の遠さとを尋ねた。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
にわとりが勇ましく歌っても、雀がやかましくさえずっても、上州の空は容易に夢から醒めそうもない。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かれはそっと内をのぞいた。桑園くわばたけの方から家鶏にわとりが六、七羽、一羽の雄に導かれてのそのそと門の方へやって来るところであった。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何んとなく殺気立った気勢けはいに驚き、啼き立つ家鶏にわとりの籠脇に立ち、冬次郎は烈しい叱咤の声で、
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それはまたどこかの庭鳥にわとりがのんびりとときを作っているなかに、如何いかにも物ものしく聞えるのです。
女仙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
HはS村の伯父おじを尋ねに、Nさんはまた同じ村の籠屋かごや庭鳥にわとりを伏せる籠を註文ちゅうもんしにそれぞれ足を運んでいたのだった。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また代議士は当選さえしてしまえば何の責任をも自分の言動の上に負うのでなく、選挙が済めば、代議士と選挙民とはにわとり孵化ふかされた家鴨あひるひなが水に入って帰らないように
選挙に対する婦人の希望 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
待てよ。あの魔法使いの山男は葱は白いヒゲだけ、玉葱は皮だけ、大根は首だけ、芋は尻と頭だけと云ったぞ。そのほかのにわとりけものもみんなすこしずつしか喰べないと云ったぞ。そうして、その入り用なところはみんな棄ててしまうようなところばかりだから、お金を出して丸ごと買うのは馬鹿馬鹿しい。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
そのほか、養蚕かいこから、養鶏にわとりから何から何まで、今の後家さんのお八代さんが、たった一人で算盤そろばんはじかっしゃるので、身代しんだいは太るばかり……何十万か、何百万かわからぬと申しますが、えらいもので御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
遠くで鶏鳥にわとりが一声鳴いた。と、次々に鳴き立てたが、夜はなかなか明けなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
𨿸にわとりの片足づゝや冬籠ふゆごもり 丈草
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)