“冬籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふゆごも51.9%
ふゆごもり48.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿の娘ではないし、誰か連れがあって冬籠ふゆごもりをする逗留とうりゅうの客に違いない。その連れはいずれも相当の教養もあり、風流も解する人だ。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この山の上に住むものは、十一月から翌年の三月まで、ほとんど五ヶ月の冬を過さねば成らぬ。その長い冬籠ふゆごもりの用意をせねば成らぬ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こゝが親子の情で、雨に付け風に付け案じられて、今頃は何処にるか、こう云う雪の降る時には何処の宿屋で冬籠ふゆごもりをしてることか
五箇月の長い冬籠ふゆごもりをしたものでなければ、ほとんど想像も出来ないようなこの嬉しい心地ここちは、やがて、私を小諸の家へ急がせた。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)