“家鶏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にわとり70.0%
あひる10.0%
とり10.0%
カケイ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半ば眠れる馬のたてがみよりは雨滴しずく重くしたたり、その背よりは湯気ゆげ立ちのぼり、家鶏にわとりは荷車の陰に隠れて羽翼はね振るうさまの鬱陶うっとうしげなる
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
漢庭の女官を乗せたところの、百両の戦車がその後からつづいてそうしてその後からは糧秣りょうまつの小荷駄が、牛だの豚だの家鶏あひるだのの、家畜の群と共に従って来た。
沙漠の美姫 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
家鶏とりの啼いた方角から、今度は、犬の吠え声が聞こえて来た。祭礼の夜である、夜盗などの彷徨さまよう筈はない、参詣帰りの人が、遅く、その辺を通るからであろう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
家鶏カケイ野鵠ヤコクモオノズカラ時ヲ知リ風雨ヲ知リ天変ヲサトル。イカニイワンヤ人タルモノヲヤ。アニ、天文グライヲ知ラナイデ人間トイエマスカ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)