家鶏とり)” の例文
家鶏とりの啼いた方角から、今度は、犬の吠え声が聞こえて来た。祭礼の夜である、夜盗などの彷徨さまよう筈はない、参詣帰りの人が、遅く、その辺を通るからであろう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)