“雛鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:雛鷄
読み方割合
ひなどり41.2%
ひよっこ35.3%
すうけい5.9%
ひよこ5.9%
ひよつこ5.9%
ぴよつぴよこ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶏肉スープを製するには三百目位の新しい雛鶏ひなどりを骨ともにブツブツに切って水四合と小匙一杯の塩を加えて深い鉄鍋で沸立にたてます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
牛のすぐ後ろへ続いて、妻が大きな手籠てかごをさげて牛のしりを葉のついたままのなまの木枝で鞭打しばきながらく、手籠の内から雛鶏ひよっこの頭か、さなくば家鴨あひるの頭がのぞいている。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
猛虎も動物園に入れば糞豚ふんとんの隣りに居を占め、鴻雁こうがんも鳥屋に生擒いけどらるれば雛鶏すうけいまないたおなじゅうす。庸人ようじん相互あいごする以上はくだって庸猫ようびょうと化せざるべからず。庸猫たらんとすれば鼠をらざるべからず。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はとは小屋へはいる。一羽の雌鶏めんどりはけたたましく鳴きながら、雛鶏ひよこたちを呼び集める。用心堅固な鵞鳥がちょうどもが、裏庭から裏庭へがあがあ鳴き立てている声が聞える。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「そんな筈があるものぢやない、物は試しだ、一つきでいゝからサラ・ベルナアルに柔かい雛鶏ひよつこを、シヨオに羊の肉でも食べさせてみるがいゝ、二人とももつと気の利いた事をるやうになる。」
うまいぞ 雛鶏ぴよつぴよこ 追つかけべえ
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)