“雛段”の読み方と例文
読み方割合
ひなだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ、久し振りで此方こちらの師匠が雛段ひなだんへ据ったのが、あれが、こうっと——四日前の大さらえでげしたから、未だ耳の底に残っていやすよ。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
この舞台の正面——桜の山の書割りを背にいたしまして、もえ立ったような、紅い毛氈もうせんを敷きつめた、雛段ひなだんがございます。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
さうして二十ねんむかし父母ふぼが、んだいもとためかざつた、あか雛段ひなだん五人囃ごにんばやしと、模樣もやううつくしい干菓子ひぐわしと、それからあまやうから白酒しろざけおもした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)