“女夫雛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めおとびな60.0%
めをとびな40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女夫雛めおとびなを片雛ずつ分けて持って、女の節句に祭りかわし、五月五日の男の節句に、雛と人と二組みの女夫をめでたくこしらえ納めようというのでござりまするな。
ひな——女夫雛めおとびなは言うもさらなり。桜雛さくらびな柳雛やなぎびな花菜はななの雛、桃の花雛はなびな、白とと、ゆかりの色の菫雛すみれびなひなには、つくし、鼓草たんぽぽの雛。相合傘あいあいがさ春雨雛はるさめびな小波ささなみ軽くそで浅妻船あさづまぶね調しらべの雛。五人囃子ごにんばやし官女かんじょたち。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「吾妻屋永左衞門は、三十そこ/\、金があつてへえけえが上手で、ちよいと好い男で、道樂者の癖に少しケチで、——薄墨太夫のお染さんと並べると、少しヒネてはゐるが見事な女夫雛めをとびなですよ——」
さても似合にあひ女夫雛めをとびな……
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)