“女雛”の読み方と例文
読み方割合
めびな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小学校へ通う大川の橋一つ越えた町の中に、古道具屋が一軒、店に大形の女雛めびなばかりが一体あった。﨟長ろうたけた美しさは註するに及ぶまい。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幸子は内裏雛だいりびな女雛めびなの頭へ瓔珞ようらくの附いた金冠を着せながら、悦子の甲高い声がひびいて来るのを聞いていたが
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
女雛めびなのみ台さまを残しておいて、娘の春菜は男雛を、せがれの六郎次はまた女雛を、それぞれいとしい思い人思い雛に愛し祭りながら、この年までの十二とせ十二春