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雛
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びな
ふりがな文庫
“
雛
(
びな
)” の例文
ただあの
狆
(
ちん
)
ひきというのだけは形も
品
(
しな
)
もなくもがな。
紙雛
(
かみひいな
)
、
島
(
しま
)
の雛、
豆雛
(
まめひいな
)
、いちもん
雛
(
びな
)
と数うるさえ、しおらしく
可懐
(
なつかし
)
い。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へツ、大きな聲ぢや言へませんが、お二人は、
繁々
(
しげ/\
)
逢引をして居るとしたらどんなもので——坊主と尼の夫婦
雛
(
びな
)
なんぞ御時世ぢやありませんよ」
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あのまがい
雛
(
びな
)
の着付けとおんなじ金襴を百体分ばかり、人形師の野郎が自身でもって買い出しに来たというんですよ。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
丸
卓子
(
テーブル
)
の向うの
仄
(
ほの
)
暗い右側には、
黝
(
くろ
)
ずんだ古代
雛
(
びな
)
……又、左側には近代式の
綺羅
(
きら
)
びやかな現代式のお姫様が、それぞれに赤い段々を作って飾り付けてある。
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
五月
雛
(
びな
)
の行列 というような具合に私共は見物致しました。その調練もごく儀式的で面白い。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
「さむらい
雛
(
びな
)
みたいに、いやに澄ましていやがる」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
庫裡の奧には、住持の春嚴
和尚
(
をしやう
)
と小坊主の岩良が、鼠に引き殘された、坊主
雛
(
びな
)
のやうに淋しく控へてをりました。六十過ぎの痩せた老僧と、十四五の小坊主です。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかで
見
(
み
)
むとて
寢
(
ね
)
もやらず、
美
(
うつく
)
しき
懷
(
ふところ
)
より、かしこくも
密
(
そ
)
と
見參
(
みまゐ
)
らすれば、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
に
尚
(
な
)
ほ
女夫
(
めをと
)
雛
(
びな
)
の
微笑
(
ほゝゑ
)
み
給
(
たま
)
へる。それも
夢
(
ゆめ
)
か、
胡蝶
(
こてふ
)
の
翼
(
つばさ
)
を
櫂
(
かい
)
にして、
桃
(
もゝ
)
と
花菜
(
はなな
)
の
乘合
(
のりあひ
)
船
(
ぶね
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ことばゆかしく
請
(
しょう
)
じながら、いっときも待ちきれないというように、そこの床の間に飾ってある桃の節句の祝い
雛
(
びな
)
を指さしたので、静かに見ながめると、なにさまちと不審なのです。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
“雛”の意味
《名詞》
雛(ひな)
ひな、ひよこ。
ちいさい、かわいらしいという意味。
(出典:Wiktionary)
雛
漢検準1級
部首:⾫
18画
“雛”を含む語句
雛妓
雛鶏
雛鳥
雛形
雛罌粟
雛子
紙雛
雛僧
鳳雛
雛児
男雛
内裏雛
雛壇
雛様
雛祭
雛菊
女夫雛
雛人形
雛飛欲越籬
呼雛籬外雞
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