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雛
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ひよこ
ふりがな文庫
“
雛
(
ひよこ
)” の例文
雑巾を
掴
(
つか
)
んで突っ立った、ませた、おちゃっぴいな
小女
(
こおんな
)
の目に映じたのは、色の白い、卵から
孵
(
かえ
)
ったばかりの
雛
(
ひよこ
)
のような目をしている青年である。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
出來た
雛
(
ひよこ
)
はまだら毛の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
カステラいろの
雛
(
ひよこ
)
らは
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
雛
(
ひよこ
)
の
母
(
かか
)
さん
十五夜お月さん
(旧字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「今別当さんが鶏を縛って持って行きよります。
雛
(
ひよこ
)
は置こうかと云いますが、置けと云いまっしょうか。」
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
朝起きて顔を洗いに出ると、春が
雛
(
ひよこ
)
の
孵
(
か
)
えたのを知らせた。石田は急いで顔を洗って台所へ出て見た。白い牝鶏の羽の間から、黄いろい雛の頭が
覘
(
のぞ
)
いているのである。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
孵
(
か
)
えた
雛
(
ひよこ
)
は雌であった。至極丈夫で、見る見る大きくなる。大きくなるに連れて、羽の色が黒くなる。十日ばかりで全身真黒になってしまった。まるで
鴉
(
からす
)
の子のようである。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
極
(
ごく
)
若い。この間までお酌という
雛
(
ひよこ
)
でいたのが、ようよう
drue
(
ドリュウ
)
になったのであろう。細面の頬にも鼻にも、天然らしい
一抹
(
いちまつ
)
の
薄紅
(
うすくれない
)
が
漲
(
みなぎ
)
っている。涼しい目の
瞳
(
ひとみ
)
に横から見れば緑色の反射がある。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“雛”の意味
《名詞》
雛(ひな)
ひな、ひよこ。
ちいさい、かわいらしいという意味。
(出典:Wiktionary)
雛
漢検準1級
部首:⾫
18画
“雛”を含む語句
雛妓
雛鶏
雛鳥
雛形
雛罌粟
雛子
紙雛
雛僧
鳳雛
雛児
男雛
内裏雛
雛壇
雛様
雛祭
雛菊
女夫雛
雛人形
雛飛欲越籬
呼雛籬外雞
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