“さむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
92.3%
5.6%
0.6%
作務0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして背嚢から小さな敷布しきふをとり出してからだにまとい、さむさにぶるぶるしながら階段にこしかげ、手をひざに組み眼をつむりました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
米「まア一服召上りませ、今日はく入らっしゃって下さいました、平常ふだんわたくしと嬢様ばかりですから、さむしくって困ってるところ、誠に有難うございます」
けないと言うに!」と自分は少女むすめを突飛ばすと、少女むすめは仰向けに倒れかかったので、自分は思わずアッと叫けんでこれをささえようとした時、さむれば夢であって
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
冬の間、日毎ひごと日毎の雪作務さむに雲水たちを苦しめた雪も、深い谷間からさえ、その跡を絶ってしまった。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「とう——とうたらりたらりらア——。ところ千代ちよまでおわしませエ——。吾等も千秋せんしゅうさむらおう——。鶴と亀とのよわいにてエ——。幸い心にまかせたりイ——。とう——とうたらりたらりらア……」
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
前に向へば風さむし。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
降らぬやうに祈るぞと云しが山下やまおろしの風の音雨と聞なされてさむること度々たび/\なり果して夜半に雨來る彼方あちに寐がへり此方こちに寐がへり明日あすこゝに滯留とならば我先づ河原へ出て漁者を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
「それもこれも、みな陳大夫陳登父子おやこたくらみ事、さてさて首尾よくもかかったり、悔めど遅し、さむれど及ばず。——ああ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)