“比叡颪”の読み方と例文
読み方割合
ひえいおろし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近江の湖水では矢走やばせの渡しがあるが、これを渡ることは禁ぜられていた。それは比叡颪ひえいおろしの危険を慮かってのことであった。私どもも勢田せたの長橋を渡って大津へ入込んだ。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
土方のような壮快な意気組みがあってでもない……大津を立って比叡颪ひえいおろしが軽くかおを撫でる時、竜之助は、旅のさをすっかり忘れて小気味よく、そして腰なる武蔵太郎がおのずから鞘走さやばしる心地がして