“玻璃板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりばん50.0%
ガラスいた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あごの無精ひげを指先でつんつんとひっぱりながら、じっとご奉行神尾元勝の顔を見ているうちに、かれの玻璃板はりばんのごとき心鏡は、玲瓏れいろうとして澄み渡ってまいりました。
乘組のりくみ人員じんゐんは、五人ごにん定員てんゐんで、車内しやないには機械室きかいしつほかに、二個にこ區劃くくわくまうけられ、一方いつぽう雨露うろしのぐがめにあつ玻璃板はりばんもつ奇麗きれいおほはれ、床上しやうじやうには絨壇じゆうたんくもよし、毛布ケツトーぐらいでますもよし
そんな時には土耳古玉トルコだまのやうな夏の午前の空を、土耳古玉色に——或は側面から透して見た玻璃板ガラスいたの色に、うつして居るのであつた。
炭素がその玻璃板ガラスいたの間から流れると、蝋燭の火は水を注ぎ掛けられたように消えた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)