“玻璃盃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
コツプ66.7%
さかづき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヤンが腰を掛けると、また玻璃盃（コツプ）へ酒がなみ／＼と注がれた。そして彼等は見習水夫を呼んで、パイプを詰めかへて火をつけさせた。
氷島の漁夫：01 氷島の漁夫 (旧字旧仮名) ／ ピエール・ロティ(著)
「何と巧い言方だらう！」私は快く冷々（ひや／＼）する玻璃盃（コツプ）を握つた儘、一人幽かに微笑んで見た。
所謂今度の事：林中の鳥 (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
私は酒はあまり遣（や）らない方だから、すこし甘口ではあるが白葡萄酒の玻璃盃（さかづき）に一ぱい注いであるのを前に置いて、それをすこしづゝ遣つたり、乳色のした牡蠣（かき）の汁を啜（すゝ）つたり
犬 (新字旧仮名) ／ 島崎藤村(著)