“薄玻璃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすはり80.0%
うすばり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時 早春のある日、外にはまだ冷たい風が吹き、薄玻璃うすはりのような空に白雲が流れている。
點燈後程經た頃であるからして、船も人も周圍の自然も極めてしめやかである。その間に通ふ靜かな物音を聞いてゐると、かの少年時の薄玻璃うすはりの如くあえかなる情操の再び歸り來るのではないかと疑ふ。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
薄玻璃うすばり高脚杯かうきやくはいたらした……重く……ゆるやかに……。
北原白秋氏の肖像 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)