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喟然
ふりがな文庫
“喟然”の読み方と例文
読み方
割合
きぜん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きぜん
(逆引き)
一度、しかとしめて
拱
(
こまぬ
)
いた腕を
解
(
ほど
)
いて、やや震える手さきを、
小鬢
(
こびん
)
に
密
(
そっ
)
と触れると、
喟然
(
きぜん
)
として
面
(
おもて
)
を暗うしたのであった。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僕はカッフェーの卓子に
憑
(
よ
)
って目には当世婦女の風俗を観、心には前代名家の文章を想い起すや、
喟然
(
きぜん
)
としてわが文藻の乏しきを悲しまなければならない。
申訳
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
後水戸学の
宿儒
(
しゅくじゅ
)
会沢
(
あいざわ
)
、豊田の諸氏に接し、その談論を聞き、
喟然
(
きぜん
)
として嘆じて曰く、「
身
(
み
)
皇国に生れ、皇国の皇国たる所以を知らず、何を以て天地の間に立たん」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
喟然(きぜん)の例文をもっと
(18作品)
見る
喟
漢検1級
部首:⼝
12画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“喟然”のふりがなが多い著者
徳富蘇峰
山路愛山
徳冨蘆花
二葉亭四迷
久保田万太郎
泉鏡花
泉鏡太郎
和辻哲郎
永井荷風
夏目漱石