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神寂
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かみさ
ふりがな文庫
“
神寂
(
かみさ
)” の例文
森
(
しん
)
として、
神寂
(
かみさ
)
びた森の中の、小さな鳥居に
階子
(
はしご
)
をかけて、がさり、かさこそと春の支度だろう。
輪飾
(
わかざり
)
を掛けていたっけ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
村から最年少は六つ、最年長十六の間の、十三人の男児は滅亡に
瀕
(
ひん
)
している故郷を救うために、
社
(
やしろ
)
のように
神寂
(
かみさ
)
びたその村をあとに、世の中を目がけて飛び出したのである。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
「昔の歌に、
武夫
(
もののふ
)
の
手向
(
たむけ
)
の
征箭
(
そや
)
も跡ふりて
神寂
(
かみさ
)
び立てる杉の一もと、とあるのはこの杉だ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大沙原
(
おほすなはら
)
は今さらに不動のけはひ、
神寂
(
かみさ
)
びぬ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
境内は
常磐樹
(
ときわぎ
)
のしとりで水を打ったかと思うばかり、
塵
(
ちり
)
一
(
ひと
)
っ
葉
(
ぱ
)
もなしに、
神寂
(
かみさ
)
びまして、土の香がプンとする、階段の
許
(
とこ
)
まで参りますと、向うでは、待っていたという形。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
波の底にも照る日影、
神寂
(
かみさ
)
びにたる
曙
(
あけぼの
)
の
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
青空
(
せいくう
)
かくも荘厳に、
大水
(
だいすい
)
更に
神寂
(
かみさ
)
びて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“神”で始まる語句
神
神々
神輿
神楽
神田
神酒
神戸
神楽坂
神仏
神主