“常燈明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうとうみょう66.7%
じやうとうみやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香の煙のたちこめた大寺（だいじ）の内陣で、金泥（きんでい）も緑青（ろくしょう）も所（ところ）斑（はだら）な、孔雀明王（くじゃくみょおう）の画像を前に、常燈明（じょうとうみょう）の光をたのむ参籠（さんろう）の人々か、さもなくば、四条五条の橋の下で、短夜を芥火（あくたび）の影にぬすむ
偸盗 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
その中にただゴティック風の柱がぼんやり木の肌（はだ）を光らせながら、高だかとレクトリウムを守っている。それからずっと堂の奥に常燈明（じょうとうみょう）の油火（あぶらび）が一つ、龕（がん）の中に佇（たたず）んだ聖者の像を照らしている。
おしの (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
どうもこんな坊主臭い事をして、常燈明（じやうとうみやう）を上げたり、涙脆さうにイイスタアの卵を飾つたりするといふのは、全体見習士官といふものの官職や業務と、丸で不吊合だと感ぜられたのである。
死 (新字旧仮名) ／ ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ(著)