“孔雀明王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くじゃくみょうおう66.7%
くじゃくみょおう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことに、仏天ぶってん冥護みょうごならんと、その折も、孔雀明王くじゃくみょうおう御壇みだんに、われら、いかばかり謝し奉ったことかしれませぬ
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大きくは、日本国中の修験者の恥辱ともいえる。——今日こそは、孔雀明王くじゃくみょうおうも照覧あれ、この身が帯びる破邪はじゃの戒刀をもって、売僧まいす親鸞の首根を打ち落し、生き血を壇にお供えする
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香の煙のたちこめた大寺だいじの内陣で、金泥きんでい緑青ろくしょうところはだらな、孔雀明王くじゃくみょおうの画像を前に、常燈明じょうとうみょうの光をたのむ参籠さんろうの人々か、さもなくば、四条五条の橋の下で、短夜を芥火あくたびの影にぬすむ
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)