“融々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらゝか33.3%
ゆうゆう33.3%
ゆう/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそろしき一夜いちやつひけた。ひがしそらしらんでて、融々うらゝかなる朝日あさひひかり水平線すいへいせん彼方かなたから、我等われらうへてらしてるのは昨日きのふかはらぬが、かはてたのは二人ふたり境遇みのうへである。
明らかに貧しい生活くらしなのにもかかわらず、まことに融々ゆうゆうたるゆたかさが家中にあふれている。なごやかに充ち足りた親子三人の顔付の中に、時としてどこか知的なものがひらめくのも、見逃みのがし難い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
然るに安政中より維新に至るまでの間に、狩谷従之と云ふものがあつて、文雅人名録の類に載せられてゐる。従之はあざな善卿ぜんけいと云ひ、通称を三右衛門と云ひ、融々ゆう/\しう二と号した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)