“青坊主”の読み方と例文
読み方割合
あおぼうず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家はつぶされ、法律上の妻には出て往かれ、今は実家の厄介やっかいになって居るひささんが、なに発心ほっしんしてか今日はまる/\の青坊主あおぼうずって、手拭肩に独ぶら/\歩いて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と、声の下で、ささやきつれると、船頭が真先まっさきに、続いて青坊主あおぼうずつにつたのである。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
六つになる子供をおぶってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼がつぶれて、青坊主あおぼうずになっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)