“黒坊主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろぼうず66.7%
くろばうず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし私が雪山の垢塗あかまみれの土人と一つになるようなことがあったならば、私は今時分はかのヒマラヤの谷間たにあい黒坊主くろぼうずとなって居ったかも知れぬ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あしのあるところは、あおあおうみの、うねりうねるなみうえになっていて、ただ黒坊主くろぼうずのように、三つのかげが、ぼんやりと空間くうかんかんでえたのであります。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
南無南無なむなむくちうちとなうるで、饗応振もてなしぶりに、わらなどいてすはらせて、足代あじろうへ黒坊主くろばうず入替いれかはつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これと、じやうぬま黒坊主くろばうずあをざめた面影おもかげのぞいては、たれかほ判然はつきりおぼえてなかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)