“芥子坊主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けしぼうず87.5%
けしばうず12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今では、その毒汁で脹らんだ芥子坊主けしぼうずを切りさへすれば、望み通りに茶色の涙のやうなものがぼろぼろと滴り落ちて来る。……
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どこまで始末にえねえかすうが知れねえ。いや、地尻の番太と手前てめえとは、おら芥子坊主けしぼうずの時分から居てつきの厄介者だ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おほきざうで、めしときなんぞ、ならんですはる、と七才なゝつとしわたくし芥子坊主けしばうずより、づゝとうへに、かみさがつた島田しまだまげえたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)