“芥子粉”の読み方と例文
読み方割合
からしこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿の人の親切で、芥子粉からしこをといて、胸に張つてみたらどうだらうと云はれて、富岡は、女中に芥子粉を買はせて、それをといて、紙にのばして、ゆき子の胸の上に張りつけてみた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
たゞ醫者いしやとして、邊鄙へんぴなる、蒙昧もうまいなる片田舍かたゐなかに一しやうびんや、ひるや、芥子粉からしこだのをいぢつてゐるよりほかに、なんこといのでせうか、詐欺さぎ愚鈍ぐどん卑劣漢ひれつかん、と一しよになつて、いやもう!
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
芥子粉からしこを湯でこねて足にべつたりぬりつけて見たり、ひざの下にそら豆くらゐのきうをすゑて見たり、たね茄子なすを焼いて二つに割り、まだ熱いうちに足のうらにはりつけて見たり、そのほか
百姓の足、坊さんの足 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)