“蒙昧”の読み方と例文
読み方割合
もうまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無知蒙昧もうまいな者ならそれへ、石でもつばでも投げられるかもしれないが、武士もののふの家に生れて、童学からその教養にしつけられて来た者には——
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梟帥たけるは獣人の部落でも、取り分けドン底の貧乏人で、それだけに無智で蒙昧もうまいであったが、云うことにはちっとも掛け値がなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「これこれ斯様かようなる仕儀、無学蒙昧もうまいの後輩を、故実の詮議によって教えつかわそうと致したところ、無法とや言わん、乱暴とや言わん……」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)