“もうまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒙昧89.6%
朦昧4.2%
盲妹2.1%
盲昧2.1%
矇眛2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梟帥たけるは獣人の部落でも、取り分けドン底の貧乏人で、それだけに無智で蒙昧もうまいであったが、云うことにはちっとも掛け値がなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なれども、しかしそんな小さな事に非常に注意するにかかわらず、人の小僧を夜中かたげて往ってからして破戒はかいな事を行うて平気で居るというその真意が分らない。朦昧もうまいといってよいか馬鹿といってよいか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
広東カントン盲妹もうまいという芸者があるということだが、盲妹というのは、顔立の綺麗な女子を小さいうちに盲にして特別の教養、踊りや音楽などを仕込むのだそうである。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
富家ふかにありてはただ無知盲昧もうまい婢僕ひぼくに接し、驕奢きょうしゃ傲慢ごうまんふうならい、貧家にありては頑童がんどう黠児かつじに交り、拙劣せつれつ汚行おこうを学び、終日なすところ、ことごとく有害無益のことのみ。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
名を食糧しよくれうの不足にたくして又衆とわかる、明日は天我一行をして文珠岩もんじゆいわを発見せしむるあるをらざるなり、其矇眛もうまいなる心中やあはむにへたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)