“食糧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょくりょう55.6%
しよくれう22.2%
かしげ11.1%
かて11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食糧しょくりょう風呂敷包ふろしきづつみにして、千円の金を持って千穂子は産院に戻って来たが、赤ん坊はひどい下痢げりをしていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
名を食糧しよくれうの不足にたくして又衆とわかる、明日は天我一行をして文珠岩もんじゆいわを発見せしむるあるをらざるなり、其矇眛もうまいなる心中やあはむにへたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
食糧かしげだれの与ふらん、ボウダの国のひとやには、日々に一度の食事さへ、片手にぎりの焼麦粉こがしより、得られぬためし受けむにはうゑこごえに果てやせん
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鞍には、旅の食糧かてやら、雨具やら、郡司のとがめられた時に示す戸籍の券やら、一束ひとつかの弓矢をもゆわいつけて、豊田のたちを出るとすぐの坂道へ、意気揚々と、降りて行った。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)