“白芥子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらげし50.0%
しろけし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ一人おわしたる、いずくの里の女性にょしょうやらむ、髪高等に結いなして、姿も、いうにやさしきが、いと様子あしく打悩み、白芥子しらげし一重ひとえの散らむず風情。……
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可心の無事はもとよりですが、ここでこの船に別条が起って、白芥子しらげしの花が散るのではないか。そのゆうなる姿を、明神に祭ったのではないだろうか、とはっとしました。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白芥子しろけしの花のような日光がちらり落ちる、飛白かすりを水のおもてに織る、岩魚が寂莫を破って飛ぶ、それも瞬時で、青貝摺の水平面にかえる、水面から底まではおそらく、二、三尺位の深さであろうが
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)