白芥子しらげし)” の例文
ただ一人おわしたる、いずくの里の女性にょしょうやらむ、髪高等に結いなして、姿も、いうにやさしきが、いと様子あしく打悩み、白芥子しらげし一重ひとえの散らむず風情。……
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可心の無事はもとよりですが、ここでこの船に別条が起って、白芥子しらげしの花が散るのではないか。そのゆうなる姿を、明神に祭ったのではないだろうか、とはっとしました。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)