“けしぼうず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芥子坊主87.5%
虞美人草12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりやア知れたことぢやが、なア。」氷峰は例の芥子坊主けしぼうずの樣な、そしてまた竹の筒の樣な顏に苦笑ひをしながら
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
事務室とも、小使室ともいうべき板張りの床、同じように机、腰掛で蝋燭ろうそくの火に向い、しきりに書を読んでいる少年。それは頭を芥子坊主けしぼうずにして支那服を着ている。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
(お爺さん虞美人草けしぼうずはないの、ぱっと散る。)桜草の前へ立った時、……お孝に挨拶をした爺さんが、(これは旦那様。)とその時葛木にお辞儀をしたので
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)