にが)” の例文
しかる事は持前なれども表へ出ては口のきける大屋に非ずことに寄たら當人へもらしてにがすも知れざれば彦兵衞殿の家主八右衞門殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おのれもにがさぬぞとげん八へ突掛つきかゝるに源八はおもひも寄ぬことなればおどろ周章あわてみぎの手をいだして刄物はもの挈取もぎとらんとせし處を切先きつさきふかく二のうで突貫つきとほされヤアと躊躇たちろく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
次の間に寢入ねいりふうの吉兵衞はくはしく聞取り扨こそ案にたがはざりし山賊の張本ちやうほんなりけりかく深々ふか/″\あなの内に落し身の今更いまさらにげるともにがさんや去乍ら大望のある身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)