“いひまぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
云紛66.7%
言紛33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無論むろん長吉ちやうきちなんとでも容易たやす云紛いひまぎらすことは出来できると思ふものゝ、れだけのうそをつく良心の苦痛にふのがいやでならない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
はら/\と流しなさけなき御心哉おこゝろかな假令たとへなに云紛いひまぎらさるゝとも朝歸りは知れてある未だ御身持をなほし給はぬか今の我が身がつらいとて御異見いけん申では御座りませぬみな御身の爲なれば少しは以前の御難儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せざればとて此方こなたに於て如何共せんすべなく樣子もわからざれば若や病死びやうしにても致されしや假令たとへ夫にしてもお蔦殿つたどのお菊共約束やくそくあり此方このはうの得意までまかせ置し者なれば是非ぜひともむかひは參るべし深く案事あんじられ病氣びやうきにてもいでぬやうなし給へと云紛いひまぎらせども母は我が子の窶然みすぼらし形容なりかたち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ば言ひ出してひよなさわぎに成たりと酒も何處どこへかさめゆきいろ戀路こひぢ消果きえはててこはそも如何にとあきれ果十方に暮て居たりしが忠兵衞はにげもされねばこれまち給へお光殿御番所へ駈込かけこんでも外事ほかこと成ぬ大事の一でう人の命に關る事先々とく勘考かんがへてと言紛いひまぎらすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)