“窶然”の読み方と例文
読み方割合
みすぼらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剥出し吠付ほえつくにぞお菊は驚き思はずも裏口の障子を引明ひきあけ駈込かけこまんとするに臺所に居たる男共見咎みとがめ誰だ/\と言ながら立出窶然みすぼらしき姿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
窶然みすぼらしき姿にてお前に致せ母にせよ私しの家へ來られては内外の手前も面目なし此以後共に格別かくべつの御用もなきに御出は御無用とあくまで惡口あくこう吐散はきちらはぢしむるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せざればとて此方こなたに於て如何共せんすべなく樣子もわからざれば若や病死びやうしにても致されしや假令たとへ夫にしてもお蔦殿つたどのお菊共約束やくそくあり此方このはうの得意までまかせ置し者なれば是非ぜひともむかひは參るべし深く案事あんじられ病氣びやうきにてもいでぬやうなし給へと云紛いひまぎらせども母は我が子の窶然みすぼらし形容なりかたち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)