肺肝はいかん)” の例文
格別かくべつに惜まれけれども主税之助は至て愚智ぐち短才たんさいに在ながら其心は大惡の生付うまれつきゆゑさらに取處もなくせめ半知はんぢも殘したまはる樣にと大岡殿肺肝はいかん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
負けてはすまずと一世の肺肝はいかんを砕き打ち上げしところ、先生のかた一目の負けとなり。よって、先生も途方に暮れて言葉なし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
オースチン師と数馬とは、芳江とそして市之丞とをどうしたら救うことが出来るかと、肺肝はいかんを砕いて語り合った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
真に肺肝はいかんから出て非常になげいて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
種々にたゞされける所さしも世にとゞろ明奉行めいぶぎやうの吟味故其言葉そのことば肺肝はいかん見透みすかす如くにて流石さすがの平左衞門も申掠る事能はずと雖も奸智かんちたけたる曲者くせものゆゑたちまち答への趣意を變じて其身のつみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)