“二柱”の読み方と例文
読み方割合
ふたはしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何十丈からの大岩石をめぐって、高山の植物の間から清水しみずのしたたり落ちるあたりは、古い社殿のあるところだ。大己貴おおなむち少彦名すくなびこな二柱ふたはしらの神の住居すまいがそこにあった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
奥方の人を離れた美しさを見るにつけても、天がこの村のために、お百合さんを造り置いて、鐘楼守を、ここに据えられたものかも知れん。君たち二人は二柱ふたはしらの村の神じゃ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
殆んど一世紀に亙って、東西引佐村は相手の八幡様の御神体を贋物だとけなして、自分の方に真物ほんもの二柱ふたはしらいると信じている。申合せて検分して見れば一番早いのに、それは決してやらない。
ある温泉の由来 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)