“經緯”のいろいろな読み方と例文
新字:経緯
読み方割合
いきさつ74.1%
けいゐ7.4%
ユキタテ7.4%
いききつ3.7%
たてぬき3.7%
ゆくたて3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深川島田町への道すがら、錢形平次は八五郎のために、事件の經緯いきさつを五年前主人佐原屋甚五兵衞が殺された時にさかのぼつて話しました。
此織り物の經緯けいゐに用ゐたる糸は何より製せしや未だ明かならざれど、或る種類の植物線緯しよくぶつせんゐなる事はうたがふべからず。織り方は普通の布とは異れり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
姫の心は、こだまの如くサトくなつて居た。此才伎テワザ經緯ユキタテは、すぐ呑み込まれた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
きりやう好みの源吉が、飾屋かざりやの小町娘を、金にかして申受けたといふ經緯いききつ、——半年ほど前に、幾つのゴシツプを飛ばしたことでせう。
永劫えいごふ經緯たてぬきにこそ織られたれ。——
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ベンヺ はゞかりながら、この不運ふうんなる騷擾さうぜうのあさましき經緯ゆくたて手前てまへ言上ごんじゃういたしませう。