経緯よこたて)” の例文
旧字:經緯
半分は花野はなののごとく明らかである。そうして三四郎の頭のなかではこの両方が渾然こんぜんとして調和されている。のみならず、自分もいつのまにか、しぜんとこの経緯よこたてのなかに織りこまれている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さうして三四郎のあたまのなかでは此両方が渾然として調和されてゐる。のみならず、自分も何時いつにか、自然と此経緯よこたてのなかに織り込まれてゐる。たゞそのうちの何所どこかに落ち付かない所がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)