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縦横無尽
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じゅうおうむじん
ふりがな文庫
“
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)” の例文
その危険きわまる電線が生命の唯一の安全地帯である
住家
(
いえ
)
の中まで、
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
のように
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
にひっぱりまわされてある。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なかにも目ざましいのは、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
と
巽小文治
(
たつみこぶんじ
)
のはたらき。見るまに、
鬼面突骨斎
(
おにめんとっこつさい
)
、
浪切右源太
(
なみきりうげんた
)
を乱軍のなかにたおし、
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
とあばれまわった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは幅の広い地下穿きらしいもので、その辺をやたらに歩き廻ったと見えて、
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
の跡がついている。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
軍事にかけては、
殆
(
ほと
)
んど天才と言っていい大村は、新政府の
中枢
(
ちゅうすう
)
ともいうべき兵部大輔のこの要職を与えられると一緒に、ますますその
経綸
(
けいりん
)
を発揮して、
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
の才をふるい出したのである。
流行暗殺節
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
むらがる
剣
(
つるぎ
)
を雑草ともおもわず、押しかかる
槍
(
やり
)
ぶすまを
枯
(
か
)
れ木のごとくうちはらって、
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
とあばれまわる
怪力
(
かいりき
)
は、さながら
金剛力士
(
こんごうりきし
)
か、
天魔神
(
てんまじん
)
か。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いきなり、着ていた合羽を両手にしぼると、それをつかんで
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
です、蚊でもハタくように振廻してゆく。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心の底から
怒
(
いか
)
っている顔つきで、
縦横無尽
(
じゅうおうむじん
)
に振って来るのだった。これは常々、上野介や家中の者から
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縦
常用漢字
小6
部首:⽷
16画
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
尽
常用漢字
中学
部首:⼫
6画
“縦横無”で始まる語句
縦横無碍
縦横無礙