“怪力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいりき54.5%
かいりょく18.2%
くわいりよく18.2%
くわいりき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手もとへよせて、怪力かいりき若僧わかそうが、また、虫でもつまむように引っとらえた時である。いつか、六部ろくぶのうしろまで進んできたひんよき公達きんだち
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
利慾を離れる事の出来ない彼は、驚愕きょうがくの念を以て、細君の父にのみあって、自分には全く欠乏している、一種の怪力かいりょくを眺めた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鎧潟よろひがたに近き横戸よこと村の長徳寺、谷根たにね村の行光寺も怪力くわいりよくのきこえたかし。此人々はいづれもひとりしてつりがねかろかけはづしするほどの力は有し人々なり。
いづれがさき出来できたか、穿鑿せんさくおよばぬが、怪力くわいりき盲人まうじん物語ものがたりが二ツある。おなはなしかたかはつて、一ツは講釈師かうしやくしいたにかけて、のん/\づい/\とあらはす。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)