“かいりょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怪力66.7%
灰緑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利慾を離れる事の出来ない彼は、驚愕きょうがくの念を以て、細君の父にのみあって、自分には全く欠乏している、一種の怪力かいりょくを眺めた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
往昔むかし、孔子は「怪力かいりょく乱神を語らず」といわれたるに、予がごとき浅学の者、天地間の大怪たる幽霊、鬼神を論ずるは、孔子もしましまさば、一声の下に呵責かしゃくし去るはもちろんなりといえども
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼はまゆひそめた。同時に彼は父の怪力かいりょくに幾分かの信用を置いていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健三も例の怪力かいりょくを知らないではなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆさ/\とやわらかなえそうな若葉をかぶった白樫しらかし瑞枝みずえ、杉は灰緑かいりょく海藻かいそうめいた新芽しんめ簇立むらだて、赤松あかまつあか黒松くろまつは白っぽい小蝋燭ころうそくの様な心芽しんめをつい/\と枝の梢毎うらごとに立て
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)