怪力かいりょく)” の例文
利慾を離れる事の出来ない彼は、驚愕きょうがくの念を以て、細君の父にのみあって、自分には全く欠乏している、一種の怪力かいりょくを眺めた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
往昔むかし、孔子は「怪力かいりょく乱神を語らず」といわれたるに、予がごとき浅学の者、天地間の大怪たる幽霊、鬼神を論ずるは、孔子もしましまさば、一声の下に呵責かしゃくし去るはもちろんなりといえども
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼はまゆひそめた。同時に彼は父の怪力かいりょくに幾分かの信用を置いていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健三も例の怪力かいりょくを知らないではなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)