“簇立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうりつ33.3%
ぞくりつ33.3%
むらだ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山上に於ける雄大な眺望といえば、如何しても同じ位の高さの山が間近く簇立そうりつして、たがいに高峻を競っているところにあるといわねばならぬ。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そしてやがて仮城とも見える本丸小屋と無数の陣幕が山上にひらかれ、中央に馬簾ばれん旌旗せいきなどの簇立ぞくりつしている所こそ問わずして、佐久間玄蕃允げんばのじょう床几場しょうぎばと知られる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縈廻えいくわいして悠揚せまらず南に晴れやかに去る風情はまことに面白く、兩岸の巖壁沙汀のさまも好く、松や雜樹ざふき畫意ゑごゝろ簇立むらだつてゐるのもうれしい。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)