“簇出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞくしゅつ50.0%
そうしゅつ41.7%
そうしゆつ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度作者がこんなことを書き出して以来、その後にめちゃめちゃな剣道、柔道の話が簇出ぞくしゅつした。そのようを作ったのは恐るべきことである。
中里介山の『大菩薩峠』 (新字新仮名) / 三田村鳶魚(著)
それは一方に幾多の世界文学大の作品を生みだす母胎をなしたと同時に、その反面また尖鋭なロシヤ的反神論者を簇出そうしゅつさせたのである。
発行所の庭には先づ一本の棕梠しゆろの木がある。春になつて粟粒を固めた袋のやうな花の簇出そうしゆつしたのを見て驚いたのは、もう五六年も前の事である。
発行所の庭木 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)