“簇々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそう36.4%
ぞくぞく33.3%
むら/\15.2%
むらむら12.1%
ソウソウ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此等これらの湿地には晩春雪解の跡に無数の水芭蕉の花が葉に先んじて、簇々そうそうと白苞を抽き出し、殆ど地を掩うの奇観を呈する。
技術派の方へ加担をするものがかえって多くなって、同情が高まり、旭玉山、石川光明氏等へ味方するものが簇々ぞくぞくと出て来ました。
あゝこの平和な村! あゝこの美しい自然! と思ふとすると、今言つた妻君の言葉がゆくりなく簇々むら/\と自分の胸に思ひ出された。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
常緑木の中でも、松や杉は青々とした葉の下に黄ばんだ古葉ふるは簇々むらむられて、自ら新にす可く一吹いっすいの風を待って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
鞘葉タク他ノ蓼類ト同ジク。籜中枝ヲ出シ簇々ソウソウ繁茂シ。四時常ニ衰ヘズ。冬猶青翠芽ヲ出シ。味至テ辛ク可食偶々浅瀬ニアツテ擡起スレバ秋花アリ。家蓼ヨリハ大ニシテ半開白色淡緑暈アリ。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)