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『発行所の庭木』
ふりがな文庫
『
発行所の庭木
(
はっこうじょのにわき
)
』
発行所の庭には先づ一本の棕梠の木がある。春になつて粟粒を固めた袋のやうな花の簇出したのを見て驚いたのは、もう五六年も前の事である。それ迄棕梠の花といふものは、私は見た事がなかつたのである。見た事はあつても心に留まらなかつたのである。それがこ …
著者
高浜虚子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
斯
(
かか
)
簇出
(
そうしゆつ
)
雪隠
(
せつちん
)
冀
(
ねが
)
棕梠
(
しゆろ
)
礫
(
こいし
)
神
(
しん
)
金目
(
かなめ
)
闖入
(
ちんにふ
)
悉
(
ことごと
)
愈々
(
いよいよ
)
戛
(
かつ
)
柘榴
(
ざくろ
)
濺
(
そそ
)
羽搏
(
はばた
)
腰弁
(
こしべん
)