“戛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつ57.9%
21.1%
かっ15.8%
カツ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ、戛、戛、石ころを蹴る馬のひづめに坂路はんろの急は度を加えてくる。たまたま、谷へ落ちてゆく石の響きはひどく大きい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
闇の中で、時々、つ、戛つ、と何か蹴るような響きがするので、武蔵は、時々、はっとわれに返るような眼をみはった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙燭の光をきって木剣がひらめいた。はっと椙江が息をひいて見る——と、かっともいわず、台上の欠け皿はすっぱりと両断されていた。
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
つまり木材の部分をカツ、戛、戛ツと拍子をとつて三辺打ち叩くのである。
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)