かっ)” の例文
紙燭の光をきって木剣がひらめいた。はっと椙江が息をひいて見る——と、かっともいわず、台上の欠け皿はすっぱりと両断されていた。
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と、言いながら、かっ! 叩くようにつかを握ったかと思うと、有村の手に、こうとした剣が抜き払われた。と——。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頸骨けいこつかっと鳴って、噴血の下、首は四尺も飛んだ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)