“カツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かつ
語句割合
23.1%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羞顔シュウガンイマカツテ開カズ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな小な事件が起つて、注意を促してすら、そこに、カツウルハしい福田と、寺のハジめられたを、思ひ出す者もなかつた程、それは/\、微かな遠い昔であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
をとめの閨戸ネヤドをおとなふフウは、何も、珍しげのない国中の為来シキタりであつた。だが其にも、カツてはさうした風の、一切行はれて居なかつたことを、主張する村々があつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「そんなら、カツという字を入れたらええのに」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「——安禅アンゼン必ズシモ山水ヲモチイズ。心頭シントウ滅却メッキャクスレバ火モオノズカラ涼シ。カツ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カツとした感情が、不思議に思はれた位に間もなく、くすぶつた。「もう憤る活気もないのか!」そんなことを思ふと、もう少しで笑ひ出すところだつた。
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
つまり木材の部分をカツ、戛、戛ツと拍子をとつて三辺打ち叩くのである。
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そういう瞬間に会わないと、カツの入らないような心で、作家たちさえも生きて来ていて、そういう瞬間の自覚を人間性の覚醒、生の覚醒という風に感傷するのね。
軍井グンゼイイマダ達セズ、将カツハズ。軍幕未ダベンゼズ、将ムヲ曰ハズ、軍サウ未ダカシガズ、将飢ヱヲ曰ハズ、冬、キウヲ暖ニセズ、夏、センラズ、雨ニガイヲ張ラズ。是ヲ、将ノ礼トイフ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東京などで祭礼の日にカツぎ出す万燈の中には、簡単な御幣を竿頭に附けたものもあるが、是亦所謂御祖師花の類を繖状キヌガサナリに放射させたのが正しい元の形式であつたらう。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
語尾にガタンとついているのが瑞典スエーデン語、おなじく何なにカツとあるのが、芬蘭土フィンランド語で、地図も看板もそのとおりだから、旅行者はすくなからず魔誤々々まごまごしてしまう。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
此等の燈籠が我々の軒端に移つたのも其後の事であらう。踊りにカツぐ花笠も、依代の本意を忘れて、めい/\に被いだまゝで、自然導かるべき問題は、切明の神事と盆踊りとの関係である。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)